熊鈴で家族を守る：「音でつくる安全」の話

1. 故郷で見た熊の現実

私が育った山形県米沢市は、山々に囲まれた穏やかな土地です。けれども近年、春から秋になると「熊の目撃情報」が市街地近くでも聞こえるようになりました。通っていた米沢〇〇小学校の周辺や米沢第〇中学校の通学路にも、目撃情報が出ています。ていうか、同級生の家の前じゃん！！

「学校の近くに熊が出たらしい」
「ゴミ置き場を荒らしていたらしい」

そんな話が現実になっていく中で、私は「米沢で出かけるときに家族全員で熊鈴をつけよう」と心に決めました。

📍【米沢市の実家付近の熊出没エリア】赤丸と黄色丸が目撃情報

2. 日本全体で増える熊の出没（2023〜2025）

全国的にも熊の出没・被害は増えています。環境省と警察庁の報告をもとにした主な数字は以下の通りです。

※環境省・各自治体の公表値および報道資料を統合。

この３年で確認される傾向は、

• 出没範囲が「山間部 → 市街地」へ広がっている
• 秋から冬の食料不足による人里降下
• 人慣れした個体の増加

つまり、私たちの「生活圏のすぐそば」に熊がいる時代です。

3. 熊鈴とは ― 命を守る音

熊鈴（くますず）は、歩くたびに鳴る小さなベル。熊に人の存在を知らせ、出会い頭の事故を防ぐために使われます。

音で知らせる＝熊を遠ざける。
熊は基本的に臆病な生き物なので、先に人の気配を感じれば近づいてきません。
そのため熊鈴は「もっともシンプルで即効性のある防御策」です。

📸【熊鈴をバッグに装着した様子】

4. 熊鈴の選び方

1. 音の大きさと響き
   　風や雨音にも負けない明るい高音が理想。登山用・トレッキング用のものが信頼できます。
2. 装着方法
   　バッグの外側や腰ベルトなど、常に音が鳴る場所に。ポケットの中では効果が半減します。
3. 消音機能の有無
   　人家近くや通勤時は静音モードが便利。
4. 素材と耐久性
   　真鍮・ステンレス製が錆びにくく長持ちします。
5. デザイン
   　家族や子どもがつけやすい色・形を選ぶと習慣化しやすいです。

5. 熊鈴の使用シーンと実践

• 通勤・通学時のカバンに
• 夕方の散歩や買い物
• 家庭菜園・畑仕事・裏山の手入れ
• キャンプやドライブ旅行

家族全員がそれぞれに熊鈴を持つと、音の重なりが“存在を知らせるサイン”になります。

📸【家族で熊鈴をつけて出発する】

6. 熊鈴の参考製品

🛠 モンベル トレッキングベル
登山用品ブランド定番の熊鈴。高音で響き、軽量でサビに強い。

🛠 東京ベル「森の鈴」シリーズ
可愛らしいデザインで日常バッグにも馴染む。消音スイッチ付き。

🛠 キャプテンスタッグ 熊よけ鈴
価格が手頃で入門用に最適。家族分揃えやすい。

🛠 スター商事「子熊に金棒」
真鍮製で音質が柔らかい。ギフトにも。

🛠 冒険倶楽部(BOHKEN CLUB)
熊に聴かせるにはもったいないほどの音が鳴るとのクチコミあり

🛠 ラングスジャパン クマ撃退スプレー
熊撃退スプレー 噴射距離7~8m・時間5~7秒　万が一の時の備え 

7. 命を守るという信仰的価値 ― イスラム的視点から

イスラムでは「命の保護（ḥifẓ al-nafs）」が信仰の目的の一つとされています。
危険から自分や家族を守る努力は、信仰的にも称賛される行動です。

預言者ムハンマド（彼に平安あれ）は言われました。
「あなた自身を危険にさらしてはならない。」（クルアーン2章195節）

この教えを「現代の安全対策」として考えるなら、
熊鈴を携帯することも“いのちを守る善行”といえます。
信仰と生活はつながっている——それが私の思いです。

8. 補助としての熊スプレー

熊鈴は遭遇を防ぐ道具。
一方、もし近距離で出会ってしまった場合に備えるのが熊スプレーです。

熊スプレーの基本的な理解：

• 唐辛子成分（カプサイシン）を噴射し、熊の接近を止める。
• 使用距離は3〜5mが目安。
• 強風時や屋内では使用不可。
• 定期的に缶の状態・期限を確認する。

📸【こんなときは熊スプレーの出番】

🛠 ラングスジャパン クマ撃退スプレー
熊撃退スプレー 噴射距離7~8m・時間5~7秒　万が一の時の備え 

🛠 米国モンタナ製 EPA登録済み 全ての熊種に対応
短い時間で広い領域をカバーします。 2.0%トウガラシ、スプレー範囲40フィート＝約12ｍ

🛠 【熊撃退スプレー】リリマベア
リュックのポケット等に入れて携行いただけます。

※スプレーは最後の手段。まずは熊鈴などで距離を保つことが最優先です。

※散歩・畑仕事で携行する人が増えています。品薄傾向ですので買えるうちに備えてください。

9. 写真・マップ挿入ガイド

山形県庁発表記事引用

10. まとめ ― 家族で今日から鈴を鳴らそう

「熊鈴なんて登山者のもの」と思っていた私が、
いまでは通勤バッグにも小さな鈴をつけるようになりました。

熊が増えている現実を前に、
大切なのは「恐れる」ことではなく「備える」こと。

• 音で知らせる熊鈴
• 万一の備えの熊スプレー
• 家族で共有する防災意識

これらは信仰や文化を越えて、誰にとっても大切な“命を守る行動”です。

「安全は、祈りと同じように毎日の中にある」

あなたの家族も、今日から鈴の音で安心を増やしてみませんか？

🗂 参考させていただいた山形県庁サイト

• 山形県ホームページ
• 最新のクマ目撃マップ(令和7年)

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